美人薄命って言うけど、なんか美人って儚げで病弱で、守ってあげないと生きていけない、なんてイメージが(勝手に)あるんだけど、メロンも美味しいメロンは、まさしく儚げでで病弱で、守ってあげないと生きていけない。特にウイルスの病気(えそ斑点病)とかフザリウム菌によるツル割病とかに弱いんだ。
そこに白馬の騎士?として登場するのがワンツーシャットという台木用メロン。か弱いお姫様を守るために自分の身をすべて捧げちゃうんだな。接ぎ木というのはそういうことなんだ。強いメロンに美味しいけどか弱いメロンをくっ付けちゃうんだね。今から3000年も昔中国は夏の時代にもうすでに行われていたらしい。
ヨーロッパのワインブドウがフィロキセラという虫によって壊滅しかけたのを接ぎ木の技術が救ったというのは、ソムリエの試験には必ず出ると言われるくらい有名な話であります。一枚目の写真と二枚目の写真では、カミソリの向きが逆ですね。そこがポイント。上向きのささくれと下向きのささくれをうまく噛み合わせてテープで固定して癒着するのを待ってから、美味しいメロンの方の足をちょん切って接ぎ木の完成。美味しくて丈夫なメロンの出来上がりです。
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