遠いところから大石農園にようこそ!
農業体験を受け入れるにあたっていつも心がけていることは、「歴史」と「エコロジー」だ。といってもその二つを理解しているかというとそれは全く別な話。エコロジーと横文字を使った時点でそのことをきっちり理解していないという現れですね。生徒さんたちに圃場を案内しても「ここは田んぼですが、稲刈りは終わってしまいました」「ここはメロンのハウスだけどもう収穫は終わってしまいもう何ももこっていません」なんて説明していたら、とある生徒さんが、ちょこっと悲しげな顔して「メロンもかぼちゃも玉葱ももう無いの?」と聞くもんだから、「あなたたちは、こうして、土を目の当たりに見ることができるなんてすっごいラッキーですよ」なんて負け惜しみとも開き直りともいえないようなことを言っちゃったんだけど、ついでに土はどうしてできたか、をわからないなりに講釈したんだわ。磐が風化し砂になり海底に堆積したり、いろんな有機物が混ざり合い地殻変動の中、山のてっぺんに持ち上げられたり流されたりでいろんなドラマのなかここに土があるのは奇跡なんだ。その奇跡の証がこのミミズなんだよ。この研修を通じてミミズに頬ずりできるようにならなくてもいいけど、平気でミミズに触れるようになってほしいなって言ったら、ほんとに素手でミミズを触ることに挑んだ生徒さんがいた。あなたたちは、本当の地球の子だよ。おじさん感動!
きょうはほんと手ごたえのあったいい研修だった。おじさん学んだよ。
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