いよいよ代掻きが始まった。代掻きが始まれば次は田植えと決まっている。農家にとって田植えは一番大切な行事。田植えが本祭りなら代掻きは宵宮際かな。そしてずーっとずーっとお祭りが続いて、いねかりが後宴祭。農作業ってお祭りみたいだね。
でもどうして、せっかく乾かした土にまた水を張ってドボドボに練り上げるなんてことをするんだろう?田んぼって不思議なことをするもんだなあって思う。
中学高校の時の理科(高校では化学)の授業で酸化還元なんて習ったような気がするけど、くわしくは、よくわかんないけど、土を乾かし酸化状態にして次に水を張って酸素を遮断することで還元状態になる。それを毎年繰り返すことで、日本の田んぼは何千年もの昔から、お米を作り続けることができたんだと思う。
田んぼのなかでは酸化や還元、好気性菌や嫌気性菌の活躍、有機物の蓄積と有機物の分解が複雑に関係しあって、奇跡のドラマが繰り返し繰り返し行われてるんだね。
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