今年の稲の苗床は、いつになくきれいに生えそろった。うれしい。そんなのあたりまえでないの、って言われたら、それまでだけど、うちの苗床って、ご先祖様を悪く言うわけじゃないけど、手前から、普通の土、粘土、砂利、粘土、普通の土、てな具合になっていて、とにかく作りづらかった。亡き父に聞いたところ、ここの畑は、昔、川だったそうな。昔から、作物の作りづらいところだったんだ。なんてそういえば、言ってたなあ。よりによって、なんで親父は、ここに苗床作ったんだ?でも今の私でさえ苦労してんだから、昔は、もっと苦労したんだろうな。富良野の開拓は明治30年三重県の移住者による、と言われてる。うちのご先祖さまは、それから遅れること、7年、明治37年、秋田からの移住者だったと聞く。山部は石だらけで川だらけで、畑に向かなかったから、北海道はもとより、富良野よりも開拓が遅れたんだろうな。
110年目にしてやっと普通になれたんだね。
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