北の垂直

大石家の周りは、ほんとすっごい木がいっぱい生い茂ってた。ひいおじいちゃんやおじいちゃんが一生懸命植えたんだな。私の父も「この木は宮蔵じいさんが、なんちゃらを記念して植えた木だから、大事にしろよ」とか「この木は政治ひいじいさんが開拓の記念に植えた木だから、大事にしろよ」とかいう木がわんさかあって、まるでなんちゃら記念樹博物館。それは、それで、大石農園の歴史を一つ一つの木々が物語ってる事にすんげえ幸せを感じていた。そんなかでも一番でかくて、わたしが大石農園の歴史です、って顔して、ひときわ重厚で威圧的で神々しいやちだもの木があったんだわ。どうしても格納庫が必要になって、どうしてもそのやちだもを伐採しないとどうしても格納庫の建設ができないって、事態になっちゃって。どうする?切れば父の遺言に反することになる。こまった。もののけ姫じゃあないけれど、木には精霊がやどっているだろうから、簡単に伐採するわけに、いかないだろうし。結論からいえば迷ったけど、切った。

神様仏様ご先祖様にごめんねごめんね、って言って切った。もしばちがあたるんだったら私にだけばちを与えてくださいって言って切った。おかげさまで立派な格納庫ができた。メロンやかぼちゃやお米の選別箱詰めがびっくりするくらいスムーズに清潔に楽しくできるようになった。その格納庫の横っちょに切り倒したやちだもの木がごろんごろんごろんって三本横たわったままだった。さてそこから、物語は始まる。

出会いというものは、奇跡だ。富良野始まって以来の天才彫刻家になる予定のやだゆうや君がたまたまうちの近くを散歩中にこの木と出会う。ゆうや君にいわせるとこの出会いは、神様のお導きなんだそうだ。

んでもって、途中の物語を思いっきり端折って、できたのがこの作品!

なんちゃら彫刻祭というのが東京と金沢で同時開催されたんだけど、上の作品が東京会場に出品されたものでこれが金沢会場に出品されたもの。下の写真は金沢会場の全景。

思わぬ出会いで私は、親不孝にもご先祖さまの顔にどろを塗ることにもならずにすんだような気になった。切り倒された木が第二の人生を歩み始めたというか、昇華したというか、成仏したというか、おやじ、これで良かったんだよね。

 

北の垂直ってこの作品群の名前だよ。

ゆうや君ありがとう、そしてがんばれよ!

 

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