最後の農業体験学習。気合い入れてガンバんぞ。終わりよければすべてよしだ。バスから降りてきたのは、女の子9人先生1人の元気な商業科の皆さん。でもほんとのことを言うと、みんなほんのちょっこし、警戒してたみたい。これは、あたりまえ。なにが悲しくて一生に一度の修学旅行に農家仕事しないとなんないの?って感じで来る生徒さんがほとんどだと思う。中にはペットショップから連れてこられた子猫ちゃんみたいにひきつった顔してバスから降りてくる生徒さんだっている。今日の生徒さんは普通だよ。実は、普通が一番難しい。普通が普通で終わるのが一番くやしい。
といってもやることは、いっつも同じ。ありのままの大石農園を見てもらい、ありのままの大石農園の仕事をしてもらうだけ。工夫もスペシャルアトラクションもなんもないよ。しかもきょうは丸一日の研修。気張らずのんびり行こう。
さて、午前中は、沢庵用の大根干し。畑の大根を引っこ抜き水で洗って、
干すまでが仕事。
大根抜きをしてもらったら、かならず何本かは、途中でぽっきり折っちゃうだろうな、って思いきや、みんな上手に引っこ抜いてくれました。2人ほど
おじいちゃんちが農家やってるって生徒さんがいました。わざわざ北海道まで行って農家仕事するくらいならおじいちゃんちの仕事手伝えばって言われました。と生徒さん言ってました。それから引っこ抜いた大根の水洗い。
北海道の水はなんでこんなに冷たいのと驚いてたけど、井戸水は、冷たく美味しいらしい(町の水道水は飲んだことないからわからん)お母さんの指導で大根ののれん干し。縛り方にノウハウがあって私は何回やっても覚えられないんだけどさすが高校生一発で覚えたもんね。凄い!
あとは、軒先につるして完成。我ながらいい研修メニューであった。漬物はこうして作るんだって、農家はこれが、当たり前、これが本物なんだ、って
きっちり、十分に生徒さんたちに伝わったと思う。生徒さんたちの働きっぷりから、そう思うよ。
さてさていよいよお昼のカレーライス。お母さんの作るカレーはほんと美味しい。富良野産玉葱をビックリするくらい大量に入れてほんと根気よく根気よく炒めるのがお母さん流。そして肉と人参もびっくりするくらいいっぱい入ってる。そしてそれをじっくりじっくり煮込むんだよね。カレールーはジャワカレーだったりこくまろだったりインドカレーだったりなんでもOKだよ。
最後はジャガイモをカラッとあげてカレーに添えて出来上がり。生徒さん泣いて美味しいって言ってくれた。というより、ご飯が美味いって。カレー食べる前にご飯だけ食べてもらうの。美味しいって絶叫するの。嬉しいね。
午後の日程はにんにく植え。種にんにくは中五区の森農園さんからいただきました。
みんなで堆肥をまいて肥料とカルシウムもまいてスコップで畑起こし。きれいに深く起こしたところで仕上げはトラクター。みんなで銀色の穴あきマルチを手で広げて手で土かけをして、いよいよにんにくの種を植えました。一個一個丁寧に、植えたらまた一個一個丁寧に土をかけて。午前午後にまたがった一日の日程の研修は結構つらい。と思う。
ほんとに楽しく終日頑張ってくれました。お礼と言うか、ご褒美というか、なんちゅうか、大石家秘伝のかぼちゃ団子をご馳走しましょう。素朴で自然で甘くて食べると元気の出る愛とドラマがいっぱいの大石農園のような団子をね。
今回で今年の農業体験学習もおしまい。今年の総決算のつもりで気合入りました。みんなに伝わったかな?喜んでもらえたかな?農業が好きになったかな?また時間見つけて遊びに来いよーヽ(^o^)丿
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